【一級建築士製図試験】勉強スケジュールと勉強方法について解説!

一級建築士製図試験スケジュ 一級建築士

合格するのに必要な勉強時間は?

勉強方法

平均的な勉強時間

一級建築士製図試験において、一般的な勉強時間は200〜250時間といわれています。

つまり週換算すると週25〜30時間ということになります。

この数字は私の経験上、かなり妥当性のある時間だと感じます。

新しく学習した分野の復習、再エスキス、解答例の作図、予習をひと通りすると確実に30時間以上になります。

このサイクルを確実に繰り返さなければ合格は難しいです。

もちろん合格者の多くは皆さん週30時間は勉強されていましたし、私も合格した年は毎週30時間以上やっていました。

 

令和2年度(製図1年目)の私の勉強時間

では、実際私自身の勉強時間はどうだったのか。。。

初年度はランクⅢでしたのでここはダメな例としてお伝えします。

週15時間 × 8週間 = 120時間

圧倒的に勉強量が少ないです。

たった2か月という中で新しい手順、コツをつかむには全然学習時間が足りていません。

感覚的にもエスキスの練習量や記述の暗記量は後になって合格者と圧倒的な差があったなと感じました。。。

 

合格者の勉強時間

最初にもお話ししたように、合格者の勉強時間は30時間程度が多かったです。

どうして30時間も必要なのか。

これは私が製図2年目で合格した時に行っていた勉強内容と時間を記録したものです。

勉強記録

これは1つの棒グラフを一週間の勉強内容をとして記録したものです。

エスキス、作図、記述に加え「ノートまとめ」と「その他」も大きな割合を占めていることがわかります。

「ノートまとめ」と「その他」って何をやっていたの?

ぺこ
ぺこ

ノートまとめ:課題ごとに自分のミス、講師からの指摘内容のまとめ

その他:エスキスプロセスの解説ビデオの視聴

をしていたよ!

合格者に共通していたのは、

課題で自分ができなかった箇所のブラッシュアップ次に同じミスをしないための対策

を必ず終わらせてから次の課題に進んでいる点です。

学習のサイクルとして実習→復習→再実習→復習→対策などのまとめを継続することで確実に知識から実力へと変わります。

 

学習を始めてすぐの学習時間の配分としてオススメなのは

実習6時間30分+復習5時間+再実習6時間30分+復習5時間+対策などのまとめ7時間=30時間

と復習やまとめにあてる時間を多くとり、徹底的に知識を整理することです。

 

逆に試験直前は実習(アウトプット)の時間を多くとり、これまでに考えた対策がちゃんとできるかを確認します。時間配分としてはこちらがオススメです。

実習6時間30分+復習5時間+再実習12時間30分+復習3時間+対策などのまとめ3時間=30時間

再実習に時間をかけるのは1度解いた課題を2、3パターンほど条件を変えて解くためです。

全く新しい課題をこなすのではなく、少し条件を変えることでどの段階から新しい条件をクリアするための手順を踏むのか整理できます。

 

勉強スケジュール

ここでは、合格するために組むべきスケジュールを紹介します。

タイムラインで示すとこんな感じです。

学科試験終わりから製図試験までのスケジュール
 
  • 7月中旬〜8月中旬

    作図の猛特訓
    作図が2時間30分以内になれば、あとは演習でやるので猛特訓は一旦終了。

     

    パーツ練習(階段、EV)
    階段→EVの順にパターンを暗記してください。
    初めに階段パターンを暗記しておくことで、あとで学習するエスキスが劇的にラクになります…!

     

  • 8月中旬〜9月中旬

    エスキス手順を覚える
    仮想床、廊下係数など、聞いたこともないような言葉が出てきます。
    自分が今何をやっているのか最初はわからないと思いますがどんどん進めてください。
    時間は最大でも2時間30分以内には仕上げられるようになりましょう。

     

    記述
    記述は定型文を暗記するのみです。
    単なる文章暗記では短期記憶になりやすいので、きちんと意味を理解しながら覚えましょう。

     

  • 9月中旬〜本試験

    通し練習開始!
    通し練習を繰り返す事で自分のリズムを掴んでいきます。
    エスキスに時間をかけて作図を短縮するなど、自分なりのタイムスケジュールを本番までに決めておいてください。

     

各工程の勉強方法と勉強時間

作図

各段階で分けて練習する。

(作図段階については別記事で説明)

受験生の多くは社会人です。フルタイムで働きながら受験する人も少なくありません。

そんな中でまとまった時間を取って作図するのはなかなか難しいですよね。

そこで、各段階分けるかつ15分以内で区切れるように設定することをオススメします。

15分であればちょっとしたスキマ時間に練習できるので時間をムダにすることがありません♪

 

エスキス

読み取り

1/1000まで

1/400

3つに分けて練習する。

エスキスは細かく分けすぎると前にやっていた内容を忘れてしまい、逆に時間がかかってしまいます。

この3段階に分けて止めておく程度であれば、どこまでやったかが分かりやすいので時間が空いても思い出しやすくなります。

記述

1問1答形式で練習する。

記述にはあまりオリジナリティが求められません。

計画、構造、設備、災害対策、その年のトレンドなど決まったジャンルで出題され、その答え方にも規則性があります。

資格学校に通っている人だとテンプレートのような解答例一覧を渡されますよね。

ほとんどの受験者はこの解答パターンを覚えるので、記述の採点はあまり差が開かないのが現状です。

そのため試験元も記述に関してはパターン化することを防ぐため公表しないとしています。

問いに対する答えを書けていればできる問題なので、とにかく覚えることを優先してください。

文章を丸暗記するのもいいですが、私は覚えられなかったので問いに対する回答を要約してキーワードとして覚えるようにしていました。

自分で文章にする力もつくのでオススメです♪

 

モチベーションの保ち方

勉強をしていると必ずと言っていいほどモチベーションが下がる時期が到来します。

これを乗り越えるための手段としては2つのことを意識しておいてください。

モチベーションが下がる時期を知る

学科が終わってからのたった2ヶ月でもモチベーションの波は必ずあります。

長期で勉強する人には何度も下がる時があるでしょう。

モチベーションをずっと高いまま保ち続けるのはなかなか難しいことです。

そこで意識して欲しいのが、

モチベーションは下がってもいいけど、復帰までのスピードを早めること。

そこで重要なのが下がりやすい時期を知ることなんです。

「今やる気がないのはそういう時期だからか〜」と楽観的に捉えることで自己嫌悪になりにくく、モチベーションの下がり具合を軽くしてくれます。

そうすることで「ヤバいヤバい…!」と自分を追い詰めることなくペース調整がしやすくなります♪

 

自分の立ち位置を把握する

資格学校に通っている人なら周りとの比較は容易にできると思います。

ですが独学の場合は自分1人でやっているのでまわりの状況を知るのは難しいですよね。

そこでオススメしたいのがSNSで勉強仲間を探すことです!

勉強報告をしあったり相互添削することで、ほかの人がどのくらいできるのかを知れるうえにお互いにいい刺激を与えてくれますよ♪

まわりと比べると焦って自分のペースで勉強出来なくなりそう…

ぺこ
ぺこ

この試験は頭ひとつ抜き出てないと受からないんだ。

だから、ツラいけどまわりとの比較は超重要!

 

まとめ

製図試験は体力、気力を使う試験です。

短期だとたった2ヶ月でマスターしなければなりません。

1ヶ月近くかかるような規模の設計をたった6時間半でプレゼンレベルまで仕上げなければならない普通ではあり得ない内容です。

しかも落ちたらまた来年。。。

もちろん、年齢を重ねるごとにそのツラさは増していきます。

人生の中のたった2ヶ月。

少しギアを上げて踏ん張ってみませんか?

一級建築士という資格は一生物です。

しっかり取りきって胸を張れる自分になってみませんか?

皆さんのご健闘をお祈りしています!

ぺこ
ぺこ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

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